近年話題になっている、超小型犬のマイクロ化。
あまりにも小さすぎる犬を飼うのには、実はリスクがあると知っていますか?
超小型犬の中でも小さすぎる犬は、健康面のリスクをたくさん抱える可能性があります。
小さい犬を飼いたいなら、実はフェレットの方がおすすめかもしれない…。なんとなくそう感じている管理人です。
この記事では、小さすぎる超小型犬ともともと小さいフェレットを比較していきます。
小さな犬を飼うべきか悩んでいる方は必見の内容なので、ぜひご覧くださいね。
小さすぎる超小型犬が抱えるリスク3つ
超小型犬は、愛らしい外見と扱いやすさで人気があります。
しかし、体格が小さいゆえに、いくつかのリスクを抱えていることを忘れてはいけません。
小さすぎる超小型犬に起こりやすい、代表的なリスクは以下の3つです。
- 遺伝的な疾患で健康面にリスクが生じる
- 皮膚に疾患を抱えやすい
- 事故や怪我のリスクが多い
特に1kg以下のマイクロ○○と名が付いているワンちゃんは、これらのリスクが多い傾向にあります。
実はそもそも、マイクロ系犬種はJKCの規定から外れていたりします…。正式な登録はできない子たちだったりするんです!
ちいさ「すぎ」はかわいいけど、リスクがおおいのよ!
各リスクをこれから詳しく解説します。
遺伝的な疾患で健康面にリスクが生じる
小さすぎる超小型犬は、遺伝的に未熟な要素を抱えている傾向が強めです。
そのため、以下のような疾患にかかりやすい傾向があります。
水頭症 | 脳室に過剰な脳脊髄液が溜まる 頭蓋骨が大きくなるなどさまざまな危険症状を引き起こす |
低血糖症 | 血糖値が低下して、けいれんや意識喪失などを引き起こす 特に子犬や成犬になる前の幼犬に多い疾患 |
膝蓋骨の異常 | 膝の関節が上手く発達せずちょっとした衝撃で異常を起こす |
気管虚脱 | 気管が潰れて呼吸困難になる 興奮や咳などが原因で発症しやすい |
心臓の疾患 | 先天性心臓病などを抱えて生まれる個体も少なからずいる |
標準体型の健康的な小型犬ではかからない疾患リスクが、マイクロ系の超小型犬にはあるのです。
もちろん病気にならないマイクロ系超小型犬もいます。
しかし基本的に小さすぎるワンちゃんは、「未熟児同士のかけ合わせ」であることを忘れてはいけません。
体が未発達な犬同士を掛け合わせている可能性が高いため、遺伝性疾患には非常に注意が必要です。
皮膚に疾患を抱えやすい
超小型犬の中でも非常に小さな子たちは、皮膚や歯がとても繊細です。
マイクロ・ティーカップ系の犬は皮膚が薄く、皮脂腺や毛穴の数も少ない傾向にあります。
そのため、皮膚のバリア機能が非常に弱いです。
バリア機能が弱い皮膚は外部刺激を受けやすく、乾燥に弱かったりアレルギーなどの影響を受けやすかったりします。
皮膚トラブルを防ぐためには低刺激シャンプーを行い、肌の保湿を徹底しなければなりません。
アレルギー対策のため、食事バランスに気を配ることも必要です。
もしトラブルを起こしてしまったなら、通院するための手間や費用もかかるでしょう。
それに対応できるかを判断した上で、マイクロ・ティーカップタイプのワンちゃんをお迎えするか検討してください。
事故や怪我のリスクが多い
超小型犬は体が小さいため、以下のような事故やケガに遭いやすいです。
- 飼い主や家族に踏まれる
- 高いところから落ちる
- 小さな物や食べ物などを誤飲する
- ほかの犬とのじゃれあいで怪我をする
ある程度大きな犬ならば、少しの衝撃に耐えられます。
しかし非常に小さいマイクロやティーカップなどの犬種は、ほんの少しの衝撃でも命取りになりかねません。
少し散歩に出かけただけなのに怪我をしたり、ほかの犬や飼い主とじゃれあっていて致命的な傷を負ったりもします。
マイクロ・ティーカップサイズのワンちゃんは、体がとても繊細。
連れ歩きや遊ぶときにも細心の注意が必要なため、たくさん手をかけてあげられる人でないと飼いにくいといえるでしょう。
超小型犬を飼いたいならフェレットのお迎えも検討して
さて、ここからが本題です。
「マイクロ系犬種を検討するなら、フェレットのお迎えもいいのでは?」
フェレ飼いである管理人はそう感じました。
なぜなら、フェレットは大きくても2kg以下。
マイクロ・ティーカップ系超小型犬と同じくらいの大きさで、かつ以下のメリットを備えているからです。
- 小さく軽いにもかかわらず遺伝疾患のリスクが少ない
- 運動量が少なく散歩がいらない
- 吠えることがなくパーソナルスペースも小さい
各項目をこれから詳しく解説します!
小さく軽いにもかかわらず遺伝疾患のリスクが少ない
フェレットの重さは、700g~2kg程度です。
この大きさは、ティーカッププードルやマイクロティーカッププードルと同じくらい。
非常に小さくて飼育管理がしやすいにもかかわらず、遺伝疾患のリスクは超小型犬ほどありません。
なぜならフェレットはもともと小さな生き物であり、成熟した個体でも「生物として小さい」から!
遺伝疾患やアレルギーリスクを考えなくても、フェレットは飼育できます。
年をとると病気が多くなりますが、若いうちは健康的でたくさん遊びまわるのも特徴です。
計画的に老後資金を貯めておけば、医療費が足りなくなる事態を防げます。
運動量が少なく散歩がいらない
マイクロ・ティーカップ系の犬種でも、毎日の散歩は必要です。
非常に小さな犬だから、散歩が必要ないというのは実は間違い。
体が小さくても30~1時間程度の散歩は必要であり、外に連れ出さないとワンちゃんはストレスを抱えてしまいます。
一方のフェレットは、散歩が一切必要ありません。
ケージの中で基本的には飼育し、起床した時に放牧を行って運動させるのが基本です。
1~2じかんくらいあそんで、まんぞくしたらおやすみするのよ。
結構激しく遊びますが、寝るときはガッツリと寝ている生きものです。
常に起きているわけではないため、飼い主自身の時間を比較的取りやすい傾向にはある気がしますね。
吠えることがなくパーソナルスペースも小さい
フェレットには声帯がなく、犬のように吠えることはありません。
鳴いたとしても小さな声で「クックック」「シャー」などとつぶやくだけ。
犬の甲高い吠え声が苦手な方に、もしかしたらフェレットは向いているかもしれないなと管理人は感じました。
フェレットも走り回る時にはかなりドタバタと音を立てますが、キャンキャンと鳴く可能性はゼロなんですよね。
小さな犬特有の吠え声が苦手なら、フェレットを選んでみても良いかもしれませんよ。
体が小さいのでケージも小さく、トイレや食事スペースを中にしまい込めるのもメリット。
ハンモックを吊るした四角いパーソナルスペースの中で暮らしてくれるため、犬よりも飼育スペースは小さくて済む傾向にあります。
超小型犬とフェレット|いたちにも無論デメリットはある
犬と比較したフェレットのデメリットは、以下の3つです。
病気 | シニアフェレットは犬より重篤な病気にかかりやすく、治療費が高額になりやすい 病気になると継続的な費用がかかるため、保険や貯金をしておこう |
事故 | フェレットは狭い隙間に入り込む習性がある 家の中で迷子になったり、危険な目に遭ったりする可能性が犬より高い 踏みつけ事故にも注意 |
ニオイ・トイレ処理 | 犬より排泄回数が多いため頻繁にトイレ掃除をする必要がある トイレのニオイ防止にはこまめな掃除と脱臭機が効果的 |
しかし事前に対策をしておけば、上記のデメリットには対応できます!
ニオイやトイレの処理問題には脱臭機と掃除を、病気については保険や貯金などを活用しましょう。
フェレットは隙間に入り込む習性があるため、部屋を常にきれいにするのも大切です。
トイレのニオイについては、ジアイーノやプラズィオンなどの脱臭機でかなり改善されますよ!
いたちもワンちゃんも、いきものだからおせわが必要なのはしかたないのよ。
超小型犬とフェレット|比較してどちらを飼うか決めよう
あまりにも小さい超小型犬には、健康面や事故などのリスクがあります。
犬のような小さなペットを飼ってみたいと考えている方は、フェレットも視野に入れてみてはいかがでしょうか ?
もちろんフェレットにもデメリットはあるため、どちらのペットが良いかを必ず比較検討することが大切です。
大切な家族をお迎えするのですから、十分考え抜いてどの子と暮らすのかを決めましょう!
もし実際にペットと触れ合ってみたいのなら、ドックカフェやフェレットカフェを訪れるのがおすすめです。
東京都にはフェレットの専門店もあるため、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
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